湯村温泉の「荒湯」の対岸には、吉永小百合さんをモデルとした「夢千代の像」と言うものが立っております。これは早坂暁の『夢千代日記』の主人公でもあり、 以前テレビドラマで人気となり、映画・舞台化された風景があちらこちらと顔を覗かせております。 夢千代像は昭和56年にこの湯村温泉を舞台とした「夢千代日記」がNHKで放送されて以来「夢千代の里」として有名になったものです。
新温泉町にてドラマの中で描かれる昭和20〜30年代の昔ながらの懐かしい風景を再現してあります。エントランス部分を抜けるとそこには、懐かしい昭和の町並みが広がっており、 訪れた人々たちを夢千代の時代へ、さらには夢千代日記の世界へと誘います。また夢千代公園には、当時主役を演じた吉永小百合さんにそっくりの 夢千代像がたたずんでいるのが見受けられます。
「夢千代日記」の舞台となった湯村の場所にはには、たくさんの役者さんたちが訪れて来ています。「春来川」の川岸は、川のせせらぎが心地よい散歩道となっているのと、道の脇の石垣には、湯村温泉を訪れた多くの文化人・芸能人たちの手形モニュメントが多数並んでいます。
湯村温泉街から約7q、車で行くと約13ほどのところにある「おもしろ昆虫化石館」をさらに南へ車で30分くらい走らせます。また鉄道の場合は、町道海上河合谷線からは徒歩で 約60分もの道のりとなりますが、そこには一昔前まで幻の渓谷といわれるほど訪れる人も少なく、手付かずの自然美が今も尚残っているところがあります。
そこは新温泉町海上の上流にあり、扇ノ山が源流となっております。魚止やシワガラ・桂の滝などといった大・小多くの滝には深い滝つぼこそはありませんが、どれも皆、個性的な様々な顔 をもっており、自然豊かな新温泉町でしか味わうことができないこれらの滝はどれを見ても圧倒され感動します。また、歴史的にも珍しい場所で植物や昆虫の化石も多く出土しています。
これが「小又川渓谷」と呼ばれております。また霧ヶ滝入口あたりより約2qほど、川を上って行くと高さ65m・幅約45mの見事な滝「霧ヶ滝渓谷」に出会えるところがあります。 それはまるで薄い布をかけたような神秘的な滝で落水は中間で飛散して霧状となるために滝壷が無いといった不思議な滝なのです。さらに右横奥には岩肌の途中から湧き出す珍しい赤滝が あります。
思いにふけ春来川の風景を眺め、川のせせらぎを聞きながら、ゆっくりとくつろぐのも良いでしょうし、友人と楽しくおしゃべりしながら時間を過ごすのもいいですね。
昔の人では、そこで旅の疲れを落としたり、農作業終えた帰りなどに、あふれ出た温泉に足をつけて、高温の荒湯でゆでたあつあつのタマゴを食べながらおしゃべりしたそうです。
そんな昔ながらを生かして作られた情緒ある『足湯』は、なかなか都会に住んでいては体験出来ないものです。