湯村温泉の中心部を流れている清流である「春来川」のほとりに湧き出す有名な温泉は、日本一の高温と湯量とも言われているほどの温泉郷の源泉であり、 なんと摂氏98度という高温もの熱泉が、1分間に470リットルといった量で湧き出しております。時は遡り今から約1200年前の嘉祥元年・天台座主第三世慈覚大師によって、 開湯された古い温泉でもあり、この温泉は神経痛や関節痛、火傷などに効くと言われてます。
そして無色透明の炭酸泉は以来多くの人々の湯治場となり、また、やすらぎの場として万人に愛され親しまれてきたものであります。湯村温泉の源泉数は約60ヶ所ほどですが、 その中には個人のお宅に湧くものも数に入っていますので、それらを合わせた湯村全体の源泉湧出量は1分間に約2300リットルと言うことになります。
これらすべての温水が、湯村温泉街の全家庭に配湯されていているのですが、更に余った温泉は、自然に川に流れ込んでいます。そういった理由から、特に冬になると溝からも 川からも湯気が立ちのぼっているので、まるで街に霧がかかったようになります。
「荒湯」とは?何のことでしょうか?湯村温泉の源泉である「荒湯」と言うのは、湯壷からボコボコと音をたてて高温の源泉が沸いて出ているのがお分かり頂ける事と思います。 この荒湯だけでも1 分間に470リットルといった量で湧き出ているのです。このお湯というのは掘削して汲み上げているものでは無くて、荒湯の場所で自噴しており、 その湧出量というものは開湯以来ずっと、約1150年もの間変わらないと語り継がれております。
その昔「荒湯」では、料理や洗濯といった生活に使われてきました。今ではよく見かけるのが観光客が温泉たまごを吊したり、地元の人が野菜やカニをゆでる姿は風情があり情緒たっぷり です。また荒湯の湯壷でゆでる温泉たまごや温泉豆腐の味というのは格別で、湯村温泉に来ないと味わえない楽しみの1つでもあります。
そして湯槽の一角に飲泉場がありますが、これは飲むことも可能となっていまして、無色透明の単純温泉で、口に含むとまろやかな感じのクセのない飲みやすい湯です。この温水は痛風・ リウマチ・神経痛慢性便秘や慢性消化器病などに効果があるといわれております。
思いにふけ春来川の風景を眺め、川のせせらぎを聞きながら、ゆっくりとくつろぐのも良いでしょうし、友人と楽しくおしゃべりしながら時間を過ごすのもいいですね。
昔の人では、そこで旅の疲れを落としたり、農作業終えた帰りなどに、あふれ出た温泉に足をつけて、高温の荒湯でゆでたあつあつのタマゴを食べながらおしゃべりしたそうです。
そんな昔ながらを生かして作られた情緒ある『足湯』は、なかなか都会に住んでいては体験出来ないものです。